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【本✖️音楽】見えない絶景 深海底巨大地形

◎内容紹介

いざ、地形のモンスターをめぐる深海底世界一周の旅へ!
深海底には、陸上とは比較にならない巨大地形がひしめいている。地球を2周する長さの巨大山脈、エベレストを呑み込む深さの海溝、日本列島の数倍もある台地、海底総面積の30%を占める大平原、月の直径よりも長い大断層……どうしてこんなものができたのか?
さあ、キャプテンフジオカがナビゲートする潜水艇「ヴァーチャルブルー」で、「見えない絶景」をめぐる世界一周の旅に出よう。想像を絶する地形のバケモノたちの成り立ちを知れば、地球の「本当の顔」が見えてくる!

◎おもな内容

第1章 深海底世界一周

第〇景 世界一周のロードマップ
第一景 日本海溝
第二景 深海大平原
第三景 シャツキー海台
第四景 ハワイ諸島ホットスポット
第五景 巨大断裂帯
第六景 東太平洋海膨
第七景 チリ海溝
第八景 大西洋中央海嶺
第九景 中央インド洋海嶺
第十景 坂東深海盆

第2章 深海底巨大地形の謎に挑む

第3章 プレートテクトニクスのはじまり

第4章 冥王代の物語

終 章 深海底と宇宙

◎内容(「BOOK」データベースより)

どうしてこんなものができたのか?地球を2周する長さの巨大山脈、エベレストを呑み込む深さの海溝、日本列島の数倍もある台地、海底総面積の30%を占める大平原、月の直径よりも長い大断層…想像を絶する巨大地形たちから、地球の「本当の顔」が見えてくる!

◎著者について

藤岡換太郎
1946年京都市生まれ。東京大学理学系大学院修士課程修了。理学博士。専門は地球科学。東京大学海洋研究所助手、海洋科学技術センター深海研究部研究主幹、グローバルオーシャンディベロップメント観測研究部部長、海洋研究開発機構特任上席研究員を歴任。「しんかい6500」に51回乗船し、太平洋、大西洋、インド洋の三大洋初潜航を達成。海底地形名小委員会における長年の功績から2012年に海上保安庁長官表彰。著書に『山はどうしてできるのか』『海はどうしてできたのか』『川はどうしてできるのか』『三つの石で地球がわかる』『フォッサマグナ』(いずれも講談社ブルーバックス)など。

 『はじめに』からすでに深海底の壮絶な巨大さが伝わってきます。
第1章『深海底世界一周』
 第〇景『世界一周のロードマップ』――「しんかい6500」って意外に狭いんですね。
 第一景『日本海溝』――「三陸沖の海側斜面でビニール袋やインスタント焼きそばの箱などのゴミが散乱しているのを発見した」に驚愕しましたが、「マネキンの首も発見した」で絶叫!マネキンの首の写真はインパクト大!私も海にゴミを捨てないようにしないと。P.42の(余談ですが宮沢賢治は明治三陸地震の年に生まれ、昭和三陸地震の年に没しています)に、「へーっ、そうなんだ!」日本海溝地震の関係に書かれていて、地震について考えさせられました。
 第四景『ハワイ諸島ホットスポット』――ハワイ島や南米の地震津波が日本にも大きな影響を及ぼすとは驚きました。
 第八景『大西洋中央海嶺』――パンゲアに『天空の城ラピュタ』と、何て壮大なんだ!
 第十景『坂東深海盆』――「しんかい2000」の狭さや深海の寒さを忘れる程興奮させる相模トラフの光景って凄いですね。第一景『日本海溝』もそうだけれど、「ゴミが流れてくる」という記述を読んで悲しくなりました。

 文章が読み易く、様々な工夫がされていて、初心者の私でも分かり易かったです。地震・火山・生物を研究する為に、深海調査をする重要性を知りました。
 今年の夏も暑苦しかったですが、深海底世界一周で涼しく過ごせました。深海のスケールが大きい絶景を観る事で、コロナ疲れを忘れて元気を貰えました。もっとも、「しんかい6500」の内部は三密ですが(笑)。
 深海は地球や宇宙の始まりと繋がっていて凄いですね!
 『おわりに』で、「しかし、「しんかい6500」は近年、老朽化が懸念されています。」(P.245)と書かれていて、とても心配しています。後継機が出来て、また有人調査されるように願っています。コロナ騒動が治まり、夜明けの鐘が鳴る事を祈るばかりです。

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