私がこの『高坂凪穂のおすすめ音楽』というブログで取り上げている広末涼子さんの不倫相手の鳥羽周作さんのフランス料理店sioの感想を綴ったブログを読んで大変驚愕しました!
ところで序盤に「雑然とした雰囲気」と述べましたが、その一翼を担うのが大音量のBGM。古いJ-POPを不気味にアレンジしたものであり、食事に全く合いませんでした。まさかフランス料理屋で今田耕司の「ナウ ロマンティック」を聴くとはね。
今田耕司さんがKOJI1200*1という名義で、テイ・トウワさんのプロデュースでリリースした『ナウ・ロマンティック』をSpotifyで聴いて大爆笑しました!
だってこの曲がフランス料理店で流れるんですよ!
一体、どんなセンスしてるんですか!?
とぼろ糞に言ってしまいましたが、『ナウ・ロマンティック』という曲自体は何も罪は無く、寧ろJ-POP史に残る名曲なのではないかと思っているんですよ。
ただフランス料理店でこの曲を聴きたくない。
ミラーボールが回る居酒屋やスナックならぴったりなんじゃない?
例えば、盛岡居酒屋 遊食屋FUJIのFacebookに載っていたこれとか、
東京都町田市に在るスナックRioのInstagramに載っていたこれとか
この『ナウ・ロマンティック』という曲にぴったりじゃない?
馬鹿にしているんじゃないんですよ。「昭和テイスト」や「庶民的」って素敵じゃない。
YouTubeでこの曲をフルで聴いてみましょう。
(公式の動画ではありませんので、削除して欲しい場合はコメント欄に一言お願いします)
今田耕司さんはこの曲で80年代初頭のイギリス で流行ったニューロマンティックを意識したのだそう。
『今に息づくニューロマの DNA と今田耕司の「ナウ・ロマンティック」』という記事によると、
ニューロマンティックとは、ニューウェーブから派生し、パンクの反動として生まれたムーブメントとされるが、ファッション面から言及されることが多く、派手な化粧や、ピラピラフリフリの衣装を主な特徴としている。
代表格としては、デュラン・デュラン、カルチャー・クラブの他にヴィサージ、ウルトラヴォックス、アダム&ジ・アンツなどなど。当時、沢田研二もニューロマンティックの要素を取り入れていたといえばわかりやすいだろう。
私はニューロマンティックについてあまり詳しく知りませんが、派手な化粧やぴらぴらふりふりの衣装、蛍光色が目立つ色合い、やたら点滅を繰り返すMVでヴィジュアルを、今田耕司さんのダミ声、歪んだギターが効果的な80年代風テクノで音楽を再現しているのでしょう。完成度が高いと思いますし。
しかし、今田耕司さんが吉本興業の芸人という事で、単なるニューロマンティックのコピーではないオリジナリティが出て来たような気がしますね。
アイドルには絶対に歌えない毒まみれの歌詞
も、今田耕司さんが歌ったからこそ面白い企画物として受け入れられたと思いますよ。
ニューロマンティックを意識したのに、どういう訳か、80年代初頭のイギリスというよりは、エイベックスが全盛期の90年代後半の日本という感じがしました。私が安室ちゃん*2世代だからそう感じるのかもしれませんが。
ね、今田耕司さんの『ナウ・ロマンティック』という曲は、ミラーボールが回る居酒屋やスナックがよく似合うでしょ?
ミラーボールが回る居酒屋として紹介した盛岡居酒屋 遊食屋FUJI Next様
ミラーボールが回るスナックとして紹介したスナックRio様